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灘校教師が教える「一生役立つ学ぶ力」

さくらさんのブログで紹介されていた本書「伝説の灘校教師が教える 一生役立つ 学ぶ力」、さっそく僕も読んでみました。

すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる。もっと横道にそれてみよう
この考え方は、あらゆる学問に通ずると僕は考えます。理由は後ほど。

(1)知識と行動を一致させる

読み始めてほどなく、僕はある言葉を思い出しました。
それは「知行合一(ちこうごういつ)」、中国の王陽明がおこした陽明学の教えです。

橋本先生が意図していたかどうかは分かりませんが、灘校で実践されていた「スローリーディング」なる教授法は、その「知行合一」の教えを地で行く取り組みだなあ、と僕には感じました。

知行合一とは、知識と行動は別々に存在するものではなく、知識と行動は表裏一体のものである、という考え方です。

例えば自動車の運転。どんなに運転方法を知っていても、操縦技能が伴わなければ役に立ちません。
そして、いざ自動車を運転しているとき、あれやこれやと頭で考えているようでは意味が無く、身体が自然に動いて行けるようにならなければ、安心できませんよね。これが知行合一という状態だと僕は理解しています。

あるいは、電車に乗っているとき、お年寄りが乗ってきたとします。
「お年寄りが乗って来たな、ゆずろうかな」と思ってから席を譲るのは知行合一とは言わず、考えるともなく自然に身体が動いてお年寄りに席を譲っているような状態です。これこそ知行合一かなと。

橋本先生は「横道にそれる」という表現を使われていますが、本で出て来たキーワードを実際に体験し、五感で感じる行動こそ、知行合一に通じる足がかりになると思うのです。
読んだ知識をただそれだけで理解したつもりになるのではなくて、身体でも体験して、知識と行動を一致させることを、スローリーディングを通じて意識せずとも、実践されてきたのではないでしょうか。

頭で文字を記号として認識するだけじゃなくて、体験や体感から理解できるから勉強が面白くなります。
「学ぶ」だけじゃなくて「遊び」、「遊ぶ」ことが「学び」に繋がるのです。

小学校受験でも良く言われることは、単にペーパーだけをして頭でっかちにさせるのではなくて、しっかりと具体物で身体で覚える必要があるとか、面接練習や行動観察練習だけをするのではなくて、日頃の家庭での躾や振る舞いが最も大切であると。
意識せずとも自然に振る舞っている子どもたちの中にキラリと光る子どもが見つかるわけですね。

くそ真面目にペーパーばかりやったり、机の上でガリ勉ばかりさせてたら、子どもも嫌になりますよね(笑)。
だから遊びながら楽しく学ぼうぜ!というスタイルは非常に共感できます。

(2)分からなくても読み進める、本をたくさん読む

橋本先生は、本はまだ自分が体験していない人生のいろんなことを教えてくれる、分からなければ飛ばし読みしても良い、と述べています。
東進ハイスクールの林修先生も同じようなことをおっしゃっていますね。とにかく本をたくさん読むことを推奨しています。

スローリーディングだけじゃなくて、「教養」としての多読も実践されていたようです。

僕も例えば数学などの勉強で、分からないところがあったとき、結構その部分は流し読みで飛ばしながら勉強していました。
そのうち理解できるときが来るだろうと思ってやっていたのですが、いずれ後になっていろいろな要素が繋がって理解できたときは本当にうれしくなったものです。

知識の幅ばかり拡げても頭でっかちにはなってしまいますが、いずれ行動が伴うとき、きっとすーっと身体に知識が染み込んでくるようになれるのではないでしょうか。

(3)クリエイティビティ、創造性

スローリーディングの授業にあたって生徒は、分からないことばなどを事前に洗い出して臨むそうです。
まさに単に授業を受けるだけではなくて、「授業に参加する」「問題を発見する」「課題を発見する」といった行動ですよね。

これらはすべて「創造力(クリエイティビティ)」に繋がってきます。
これからの世の中は絶対に創造力が必要です。
もう問題を外から与えられる時代はとっくに終わりを告げています。
何でも良いから疑問を持って、課題を発見して、自らこれを解決していく行動が求められると思います。

例えば今でこそ普通になった「iPhone」なんて、そもそも世界の誰も求めていなかったですよね。
だけど、ジョブスは何も無いところから課題を見いだして、あの商品を開発し、世に出したのです。
世界があっと驚いた瞬間でした。

そういう瞬間を呼び込むためには、頭で知っている知識だけでなく、まさに知行合一、あらゆることを心と身体で学び、教養の幅を拡げ、対応していける「器の大きさ」が必要になってくるのではないでしょうか。

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comments

さくらパパさん、本を読んで下さってありがとうございました。
さくらパパさんのレビューは本当に勉強になります。
恥ずかしながら私、「知行合一」、知りませんでした。
でもそれが大切なこと、特にさくらパパさんが例としてあげて下さったような御年寄りの方に席を譲る場面を考えると良くわかります。
うちの子のような幼児期に五感で感じる体験、たくさんさせてあげたいです。

教養の詰め込みが大事なのも、さくらパパさん拝見していると良くわかりますね。
この本から陽明学の知識が引き出され、結び付けてより深められていらっしゃいます。
私はあまり本を読んできませんでしたが、子供の教育を考えた際に、自分自身がもっと教養を深めないと、と思いました。子供のおかげで私も成長しています。

これからもどうぞよろしくお願い致します!

さくらさん、コメントありがとうございます。
さくらさんには、いつもいろいろな本と出会える機会をつくってくださって感謝しております。

知行合一は僕もたまたま知っていただけですが、いろいろ本を読んで行くと、いろんな知識が繋がって行く楽しさがありますよね。

僕も「知行合一」を実践しなければと思いつつも、なかなか出来ないことではあります(笑)。
出来ないからこそ、頭の中にその文字がチラチラと浮かんでいるのでしょう。。。

これからもよろしくお願いします!

  • さくらパパ
  • 2014/02/09 9:44 AM
   

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